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みどり整体院・外反母趾研究所
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休業日 | 日曜 祝日 |
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私たちの足は、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3つのアーチで構成されています。
この3つのアーチがドームを作ることで体重をしっかり支えて地面からの衝撃を吸収しています。
3つのアーチの中で、2つの縦アーチだけが崩れて、土踏まずが無い状態の足を「偏平足」と呼び、横アーチだけが崩れて、横幅が広がった状態の足を「開張足」と呼んでいます。
実は外反母趾は、悪い生活習慣によって横アーチを構成している「ある筋肉」が退化して衰えてしまい、足の横幅が広がって開張足になってしまうことから始まるんです。
(退化して横幅が広がってしまった開張足)
その横アーチを構成する筋肉とは・・・
主に足指を広げたり足指の第3関節を曲げる働きをする{横アーチ筋}という筋肉です。
※指先から数えて3番目にある関節を解剖学用語で「中足趾節関節・ちゅそくしせつかんせつ」と呼びますが、外反母趾研究所では「第3関節」と簡単に分かりやすく表現しています。
親指については正確には第2関節となるのですが、他の指とあわせて第3関節と表現しています。
同様に横アーチ筋は「背側骨間筋・はいそくこっかんきん」と解剖学用語では呼ばれています。
横アーチ筋は全部で4本あり、中足骨という横アーチを構成する骨の間に位置し、それぞれが両脇の中足骨側面より、人差し指から薬指までの第3関節に付着しています。
このアーチ筋が、本来の働きをしていて筋力があれば、付着している両脇の中足骨を寄せ付けることにより、しっかりした横アーチを形成することが可能となるため、開張足にはなりません。
逆に、横アーチ筋が退化して筋力が無くなり、中足骨を寄せ付けることが出来なくなると、体重に潰されて徐々に横アーチは崩れて開張足になってしまいます。
外反母趾はよく「親指の付け根が曲がる・出っ張る」と言われますが、もし開張足にならない足で親指だけが変形するのであれば少し曲がっただけで、隣の指にすぐに重なってしまう事になりますよね。
一般に外反母趾角が40度前後になるまで、親指が隣の指に重ならないのは開張足になっていて足の横幅が広がっているからなんです。
この開張足が進行するにつれて、5本の中足骨のうち、親指の骨と関節でつながっている第1中足骨はさらに内側に広がっていきます。
この第1中足骨の変形の状態を内反変形といいます。
第1中足骨の内反変形が進行しても、親指の骨は一緒には内反せずに筋肉に引っ張られて反対に外側に曲がっていきます。
(親指に付いている筋肉はそんなに長くは伸びないんです。)
最後には第1中足骨との関節部分で脱臼してしまうこともありますから早めの対処が大切です。
この親指の変形の状態が外反変形で、「外反母趾」の名前はここから付けられています。
外反母趾はただ単にハイヒールを履いて親指が圧迫されたからなるのではなく、このような筋肉の退化・アンバランスの結果によりなってしまうものなんですね。
外反母趾の方は、立っている時や歩いている時に、足の指を使っていません。(正確には外反母趾だから足の指を使っていないのではなく、足の指を使わない生活習慣だったから外反母趾になってしまったのですが・・・)
それどころか、いつも指を浮かせ気味にしているので、地面にしっかり着いていないのです。
その結果、写真のように足の指が浮き上がってしまい、指を握る動作ができなくなってしまいます。
右側のフットルック(足裏バランス測定装置)で測定した画像では、足の指が完全に浮き上がり、次にお話する開張足になっているのが分かります。
あなた足の指は力を抜くと浮き上がっていないですか?
横幅が広がってしまう状態の足を「開張足」と呼びます。
重度の方は横アーチが崩れるどころか、逆に反り返ってしまってます。
開張足が進むと、足の幅はどんどん広がりますが、それと一緒に親指や小指も広がる訳ではありません。
足指の筋力が弱いため、靴の圧迫などで逆に親指や小指は縮こまってしまうのです。
このことが指の付け根で「曲がっている」状態となり、親指の曲がりは外反母趾、小指の曲がりは内反小趾と呼ばれています。
つまり、外反母趾は親指が勝手に曲がってしまうのではなく、足指の筋肉と横アーチ筋が弱って横アーチ筋が崩れ、開張足が進んだ結果、起こるものなのです。
あなたの足は体重をかけると横幅が広がらないですか?
外反母趾の方は開張足で横アーチが崩れているので、足裏の人差し指の付け根によくタコができます。
また、悪化すると、親指が外に曲がるだけではなく、内側に捻れてくるので、親指の内側にもタコができます。
タコは本来、あまりこすれない場所がこすれて皮膚が硬くなったものです。
変形してから年月が経っている足によく見られますので、外反母趾でタコができている足の方は要注意です。
うおのめはタコが進んだものです。
あなたの足にはタコができていませんか?
小指が内側に曲がって付け根が出っ張ってしまう状態を内反小趾と呼んでいます。
一般的には外反母趾と合併して発症することが多いのですが、単独でみられるケースもあります。
原因は外反母趾と同様に生活習慣障害からくるものなので、やはり、生活習慣の改善が必要となります。
外反母趾の方は親指の曲りばかりに意識が向いて、指のつけ根が太くなっていることに気づいていないことが多いようです。
親指のつけ根が太くなるのは、悪い歩き方で繰り返されるストレスによって、患部の骨膜や毛細血管が損傷を受け血腫が発生し二次的に骨形成したもの(外傷性骨化性筋炎の一種)ではないかと考えています。
左のレントゲンは上の写真の外反母趾のクライアントさん(60歳・男性)の親指のつけ根ですが、右の正常な状態と比べて見ると付け根の骨周囲が異常に骨化して種子骨にまで同化しているのが分かります。
骨膜や毛細血管がこれほど損傷するとしたら、周囲を走行する神経も継続する過剰なストレスにより当然損傷すると考えられます。(モートンと呼ばれる指の痛みやシビレの原因もこれと同じ原理と考えています)
外反母趾研究所では、外反母趾の痛みの多くは「曲がるから」ではなく「ストレスを受け続けるから」発症すると考え、歩行改善による患部のストレス軽減を第一の目的としています。
ただし、このクライアントさんのように、異常な骨化になるまでは数十年の年月を要します。
思春期の学生によく見られる親指の付け根の太さは、骨化する前の骨膜損傷や毛細血管からの血腫などの炎症が主ではないかと考えています。
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